事例紹介3

出社拒否したDさん(20代)の場合

大学出の3年以内離職率が平成25年就職者では、31.9%に達しているそうです。終身雇用が当たり前だった昔と比べ、転職が多くなっていることは確かですが、一方、会社を辞め、その後、親にパラサイトしたり、ひきこもりになったりする方が多くなり、いずれ、深刻な社会問題になると考えます。

私が担任していて、初めて不登校になった生徒は、1989年の高校一年生の担任をしていた時です。その当時は登校拒否と言う言葉が遣われていました、家庭訪問をし、保護者や生徒との面談を何度もしましたが、私が勤務していた学校では、当時、とてもレアなケースで、退学をしました。私は自分の力不足だと思い、悔やんだことを覚えていますが、アドラー心理学を学んでいる今では、その生徒の人生の目的に沿った行動だったと考えています。

文科省は、全小中学生に占める不登校の割合が平成27年度は1.26%と調査以来過去最多となっていると発表しています。中学生は35人に1人、つまり各学級には必ず1人はいると言う事になります。

10年以上前、スクールカウンセラーのスーパーバイザーである大草正信氏が
日本における不登校問題は「過充足の時代」がもたらしたと言われました。私は当時も「援助交際」という問題にも直面していましたが、今後もこの二つの問題は日本社会に深刻な影響を及ぼすと考えています。

Dさんは学業優秀で、有名大学に入学、また体育会に在籍していて、日本を代表するという電機メーカーに就職しました。営業が彼の仕事で、社交的でもある彼は、新入社員の中でも上位の営業成績を上げていました。3年目の4月、転勤を命ぜられ、神奈川県に配属されました。

関西が地元の彼には、この地への転勤には不服でした。意見の合わない部長に飛ばされたのではないかと思っていたからです。転勤した職場には同期で自分より格段に営業成績が優れているEさんが居ました。F課長はDさんを励ますつもりで、時々、Eさんと比較し、叱咤激励しました。

5月の連休も終わるある日、朝、めまいを起こし、初めての年休を取りました。
微熱があったので、風邪だと思い、その日はずっと寝ていました。その夜、何とも言えない不安に襲われたのです。
翌日、駅まで行ったのですが、同じようなめまいを感じ、会社に電話をして、もう一日休むと連絡しました。家に帰り、再び、寝床につくと、さらにめまいがひどくなり始めました。

寝ているとF課長の「君は期待されているのだから、Eに負けないようにがんばれ。」という言葉が重りのようにずしりと心にのしかかってきたのです。寝汗が出てきました。体温を測ってみると37度でした。その日も一日寝ていました。
自分でもなぜこんなに寝られるのだろうと不思議でした。

翌日の朝、まったく起きられなくなり、3日間、連続で会社を休むことになりました。小学校から大学まで順調に学び、卒業したDさんにとっては、初めての経験でした。

その次の朝、吐き気もする中、タクシーを使い、出社しました。入口にはガードマンが立っていましたが、まるで神社の狛犬のように見えたそうです。F課長に挨拶に行き、休んだことを詫びましたが、F課長は目を合わさず、電話しながら、うなずいただけでした。

Eさんがそばに来て、「大丈夫か」と聞かれた時、Dさんはまるで「お前はつかえない。」と言われたように聞こえたそうです。営業にでかけたまま、その日は会社に戻りませんでした。会社から携帯に何度も電話がかかってきましたが、出ることができなくなりました。

その日以来、Dさんは会社に行けなくなりました。

会社の同僚であるG子さんから私に電話が入りました。G子さんは、私が担当していたソフトボール部のOGで、私が心理カウンセリングを始めたという事をOGつながりで知っていました。

Dさんと面談したのは一週間前。「
過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる。」というアドラー心理学に基づいたオーセンティックカウンセリングの主旨や技法を説明し、カウンセリングを始めました。

言いづらい事は言わなくても良いです。」とDさんに伝えました。

過去の原因は解説になっても解決にはならない。アドラー 




 

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